洗濯洗剤を使用する際のおすすめ液性

当店で販売している織物はすべて「播州織物」です。
播州織は先に糸の芯まで染め上げた糸を使用して織り方だけで柄を表現するため、プリント生地と比べて色落ちがほとんどないという強みがあります。

しかし、お洗濯の際に使用する洗剤などによっては色落ちが発生する場合がありますので、その可能性がある液性について簡単にご説明します。

液性の種類

洗濯洗剤には「酸性」や「アルカリ性」などの表記がありますが、これらは物質を水に溶かした液(水溶液)の名前になります。
その度合いを表すのに「pH(ピーエッチ)」と呼ばれる数値を使いますが、0〜14の目盛りで低ければ酸性より、高ければアルカリ性より、中間は中性となります。
単純に数値が高い(アルカリ性)ほど汚れが落ちやすいということになります。

3.0未満 :酸性
3.0以上6.0未満:弱酸性
6.0以上8.0以下:中性
8.0を超えて11.0以下:弱アルカリ性
11.0を超えるもの:アルカリ性

色落ちの心配がない液性

ずばり当店の生地で色落ちの心配がない洗濯洗剤は「中性以下」となります。酸性・弱酸性・中性洗剤は、まず過度な色落ちや当店の生地からの色移りの心配はありません。
※他の衣類から色移りする可能性はありますので、各洗濯物の洗濯表示の指示に従ってください。

色落ちの可能性がある液性と条件

色落ちしにくい当店の生地ですが、弱アルカリ性とアルカリ性は色落ちのおそれがあります。洗濯洗剤の指示に従って適量ならば問題ないと思われますが、もっとも色落ちの危険性があるのが「お湯+アルカリ性」となります。

播州織物では糸を染色する際、60℃のお湯にアルカリ性を混ぜて染色を行うため、同じ条件の「お湯+アルカリ性」で洗濯した時、色落ちが発生しやすくなるのでご注意ください。

※お湯+中性以下では色落ちの心配はありません。

オキシ漬けは使える?

がんこな汚れを落とすで話題の「オキシクリーン漬け (酸素系漂白剤)」も問題なく使えます。

色まで落として白くする「塩素系漂白剤」と異なり、「酸素系漂白剤」は汚れのみを分解するため、オキシ漬けはご使用いただけます。

いつものお洗濯と一緒で大丈夫

洗濯の際の液性について簡単にご説明しましたが、これまで当店の生地の洗濯で色落ちしたというご報告はほとんどありません。clocomiスタッフも当店の生地で繰り返し他の衣類と一緒に洗濯していますが、色落ちを感じたことはありません!

通常のお洗濯を繰り返しても基本的には色落ちしにくい織物ですので、過度な汚れ落としの場合以外いつも通りご洗濯いただければ幸いです☆